年度末に思う~卒業式と卒団式に~

暖かい日が続き、安曇野にも春がそこまで来てる。
梅の花は咲き始めているし、ブルーベリーの剪定をしていると花芽がぷっくらと膨らんで、咲き出しそう。
そんな年度の移り変わりにあった出来事に感じたことを書いてみる。

それは2つの式のこと。

1つは地元小学校の卒業式。
議員として5回目の来賓参加。そして今年は息子の光が卒業で、親としての参加にもなった。

この小学校の卒業式、マンモス校なので200名近い子ども達が一糸乱れぬ様で、起立や着席、お辞儀を繰り返す。
見事なまでに。

それに対して僕はこんなことを思った。
以下は5年前に初めて卒業式に参加した際に書いたブログだが、今回も同様に思った。
http://www.plays.jp/adiary/diary2.cgi?id=boetu&action=view&year=2014&month=3&day=18#3_18

そして今年は例年以上にその統率ぶりが際立っているように思えた。
これでは軍隊並みだなあと。

司会役の先生は「起立」も「着席」もアナウンスしない。
子ども達が自ら場の流れ、来賓の方たちの登壇などのタイミングを計らって、
一斉に立ち座りをするのだ。
子ども達は絶えずそのタイミングを計らい続ける緊張とプレッシャーの中で2時間の卒業式を過ごすことになる。

来賓席に居ながら、式の前日、昨晩の息子のセリフを思い出していた。

「なんで卒業式はあんなに練習させるんだ。なんであんなに長い時間なんだ。」

嫌で嫌でしょうがないと不満を漏らしていたのだが、
実際にこの場に居てみて、その訳が分かった気がした。

2時間の式は終わった。
子どもたちは最後の最後まで整然とした隊列を組んで退場していった。

卒業式が終わった夜、食卓で「卒業式はどうだった?」と息子に聴いてみた。
すると息子が眼を瞬かせながら話してくれた。

「少しでもずれたり、間違えると叱られる。俺たちはただ言われたようにやるだけ。」
「卒業のことよりも、きちんとやることの方に気を使ってないといけなくて、
何をやってるのか分からなかった。」と。

そんじょそこらのことで泣かない息子が卒業式の感想でそのことを一番に訴えてきた。
悔しかったと。

子どもたちは卒業式をみごとに厳かにやってくれた。
大人たち、学校の先生たちは、これが三郷小の伝統だと喜ぶのだ。
表面には見えてこない、子どもたちの苦しさがあったのかと思うと、
本当にいたたまれない気持ちになる。

市の教育長とも話す機会があるのでこのことは伝えようと思う。
学校長にも息子がこんな話をしてくれたと伝えようと思う。
文句でも不平でもなく、子どもの気持ちはこうでしたよ、と。
そして改善するところがあるんじゃないでしょうか、と。

最後に息子はこんなことを言っていた。
「おかしいと思うことは言えるようにならないとな。」

そしてもう1つは地元サッカー少年団の卒団式。
息子光は小学1年の時からサッカーをやってきた。
途中で辞めたくなったりもしたが、親も励まし、本人も頑張って最後までやり続けた。

卒団式で、監督は卒団証書を15人全員に一人一人渡す時に、その子どもの持ち味やよかったところを伝えてくれた。
コーチの一人一人が6学年の子どもたちに一緒にサッカーをやってきての思いを伝えてくれた。
監督・コーチ陣が、こんなふうに子どものことをしっかりと見てくれていたのだ、ということが伝わってきた。

子ども達はサッカーをやってきての思いを作文にしてみんなの前で発表した。
辞めたくなった時もあったが、それでも頑張ったこと。
みんなとサッカーをやってきて本当に楽しかったこと。

そして親たちも1人1人、サッカーをやり切った我が子に親としての思いを伝えた。

子ども達も、監督・コーチたちも、親も泣いた。
僕も泣いた。

監督・コーチも、子ども達も、親たちも、どの言葉にもしっかりと思いと心があり、
それが余すことなく卒団式の場の中で伝えられ、受け止められていた。
こんなに心と思いがいっぱい詰まった式ができる大人子どもの集まりだったことに感動した。

こんな大人たちに見守られて存分にサッカーをやってきた子どもたちは幸せだなあと思った。
そして子どもたちが頑張ってやり続けてきたおかげで、大人たちもまた大切な仲間になった。
子どもたちが大切な仲間を得たように。

子どもたちにとって2つの式。
小学校の卒業式もあれはあれで考えさせられ、親子で話し合うことができ、節目になったのかとも思う。
そしてサッカー少年団の卒団式。
こんなに純粋な思いに触れることができて、子どもたちはそれも小学校の一つの思い出、経験となり、中学校へと進む。

新たなステージで、たくさんの素敵な大人たちや仲間たちに出会い、
笑い、楽しみ、時には悩んで、悲しんで、それでもそこからたくましく一歩を踏み出す人になってほしい。

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