風の卒業式

娘風の中学校の卒業式に参加。

5年生の夏休みが終わってから、風は地元三郷の公立小学校から、山梨県南アルプス市にある「きのくに学園南アルプス子供の村小学校」に転校した。本人なりの思いがあって、親元を離れて寮生活をはじめ、これまでの仲間たちとも一旦お別れして、新しい学校生活を始めた。

5年生の夏、風の選択
http://www.plays.jp/adiary/diary2.cgi?id=boetu&action=view&year=2012&month=8&day=24#8_24

行ったばかりの最初の1週間は、寂しくて泣いて電話をかけてきてた。でも、そんな時でも学校は最初から楽しいって言ってた。インフルエンザで学校閉鎖になっても、学校に行きたがってた。

小学校を卒業し、中学の3年間もこの学校に通った。
この4年半の間、わが娘に何が育ったのか。

今朝、山梨に向かう車の中で風からこんな話を聴いた。

「スマホ持っていってて、学校にいる間は大人に預けるんだけど、使いたいって言ったら一度はダメだって言われた。だけど、卒業前にみんなの写真を撮りたくて、こういった時間の時に撮りたいからって、理由と使い方のルールを提案してみた。そしたら大人の人が、じゃあもう一度話し合ってみるねって言ってくれて、結果、使えるようになったの。」

一度はダメだとされたことを、自分で対案を考えてもう一度働きかけてみること、そしてそれを大人(子どもの村小学校では先生とは言わない)の人たちも、決めたことを固くなに守ったりするのではなく、検討してみれること。そんなことがすごいなと思った。

くしくも、今回の3月定例会の一般質問で学校教育をテーマに取り上げた。この学校には、子どもたちの意欲や主体性が引き出され、発揮できる教育的な環境があると思った。一方的に指示したり、与えたり、抑え込むことでは育たないものがこの学校にはあり、その理念を実践する大人たちの環境があるのだと思った。風はその環境の中で伸び伸びと風らしさを発揮し、育っていったのだ。

「風ちゃん、幸せな学校生活を送ったね。でもね、社会って理不尽なこともたくさんあるんだよね。4月から行く高校も、子どもの村のようにはいかないかもしれない。それでもその中で、自分の道を切り拓いていくんだよ。」

「風、まだ自分が何を将来やりたいのかが分からない。」

「それを高校を出発するまでの3年間で見つけていきな。」

そんなやり取りを道中にして卒業式を迎えた。

小中学校の合同の卒業式。運営するのは子供たち自身。
卒業する子供たちの一人一人の発表は、どの子もこの学校で自分が伸び伸びと生活して楽しかったということを語っていた。

そして我が娘はこんなことを言っていた。

「今日までいろんな子に、さみしくなるから卒業しないでって言われたけど、この日がやって来ました。この子供の村は自分にやりたいという気持ちがあれば、何でもできると思います。できない、無理だと思うのではなく、何でもできるという精神で、いろんなことにチャレンジしてみてください。今までありがとうございました。」

この学校を出発する風の後輩たちへのメッセージだった。

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