増田望三郎@安曇野です。

今年の冬は出だしがムチャクチャ寒いですね。名古屋も58年ぶりの大雪だとか。
安曇野は積雪はそれほどでもありませんが、それでも北側の玄関や窓の
ガラスがパリパリになって、割れてしまわないだろうかと心配なほどです。
さて今年1年を振り返ってみようと思います。



安曇野での暮らしも1年と9ヶ月が経ち、2度目の冬を迎えている。
さて今年1年はどんな年だったか。


まず何よりも光(こう)の誕生だ。
昨年10月の妊娠が分かった頃、夢の実現と家族の暮らしの両立の葛藤から
始まり、自分にとって夫婦とは?家族とは?と、真剣に思い悩み、考えた。
そして信州の寒い冬を初めて越した春に、悦子の望むウテキアニ分娩院で、
僕も風も生まれてくる瞬間に立ち会い、家族全員で光を迎え入れた。
あの時の風の眼差しと『4人になったね。』という言葉を思い出す。
あれから7ヶ月が経ち、光はその名の通り、光り輝いて笑う。
あの表情、あの笑顔、とても幸せな気持ちになる。

家族が増え、僕と悦子は2人の子育てをしていくことになり、
風はお姉ちゃんになった。
風はさらに元気になり、僕達の手を焼かすことも多くなってきた。
光が生まれて、今までは自分しか愛情を注がれる人が居なかったのに、
その座が奪われて、自分の存在を彼女なりにアピールしているのだろう。
増田ファミリーはゲストも多いので、光だけでなく、彼らと過ごす時間も多く、
その分風への注目はさらに薄くなってしまっているせいもある。
愛情をかける時と思いながらも、目先の風の行動に腹を立ててしまっていることも多い。
余裕をもって、時間をかけて、風としっかり過ごすことなのかと思う。
悦子がその時間が取れたり、気持ちの余裕ができるように、
僕のフォローが必要だろうし、僕自身がPCの前に向かう時間を減らして、
風との時間を大事にしなければならない。
風の子ども心を受け止めて行かなければならない。

悦子はどうだろうか。この一年楽しく過ごせてきただろうか。
この手の質問には、かつては、
「子育て真っ最中で、あまり他のことには関心がいきようもない。」
と言っていた。しかし、実際は僕と一緒になって、子育てもしながら
我が家のゲストの迎え入れをやってくれている。
これからのこと、宿のことも考えてくれる。
「自分でも(風ちゃんも光ちゃんも見ながら、ゲストの迎え入れもして)、
どうやってんだ?って思うよ。」と言う。
地元にあるカフェなどでの息抜きの時間をうまく作っているようだが、
やはりこれも夫である僕の理解と実際面でのフォローが必要だと思う。
僕が悦子の一番の理解者であり、味方であること。安心感の中で悦子にも
伸び伸びと子育てをしてもらいたい。そのために僕がどうあったらいいか、だ。
でもまあ、一緒にこのかけがえのない2人の子ども達の子育てを楽しみたいよね。


今年は大きな怪我をした。足の親指の一部を失くしてしまった。
改めて足先を見てみてもやはり無い。これでこの後の人生を生きていくのだ。
生まれて初めてお米づくりをした、その過程での事故。
もうこの手の怪我は絶対したくない。防げる怪我は防げるように、
安全感覚を磨かないとならない。これは農のある暮らしをやっていく上で
大事なポイントだ。大きな教訓としよう。

さてそのお米。こんなにたくさん収穫できて驚いている。
大変だった分、本当に嬉しい。毎日自分の作ったお米を美味しく食べている。
食生活の柱がドンと立った感じだ。そして『自分で米を作る』ということに
よる展がりを思う。自分の中の展がりで、たくさんの人に発信したくなった。
その発信をたくさんの人が受け止めてくれた。お米を食べてもらった人には、
大げさに言うと自分の夢を食べてもらっている、そんな気持ちになった。
米作りは具体的な実践目標として来年以降も続けていきたいと思う。

畑での夏野菜、冬野菜づくりも楽しんだ。悦子が妊娠出産で動けなかった分、
僕が増田ファミリーの食糧自給の生命線を握った。自分がやると言うところに
立ってやったせいで、僕も随分と楽しんだと思う。日照りが続き心配したり、
野菜の成長が嬉しかったり、実が稔り、それを食卓で味わうこと、
味わってもらうことの喜びを味わった。
しかし、今年は僕も随分農人でしたな。これも来年に継続。


地元の人とのやりとりもこの1年いろんなことがあった。
とりわけ津村君が安曇野市市議選に出たことで、黒沢自由塾のメンバーや
北小倉地域の人たちと、自分たちの暮らす三郷の地域づくりを、
どのようにしていきたいかを考えていく良い機会を得れた。
利害関係のない津村君の志とその津村君を推す人たちの志、
これはとてもピュアなものだったと思う。
そんな輪が広がっていたこと、それを実感したことはとても大きなことだった。
この地で、こんな人たちに見守られながら宿をやっていきたい、そう思ったものだ。

隣組の班長もやらせてもらった。同じ班の人たちにはお米を食べてもらった。
恒例の忘年会では、思いがけず激励をしてもらった。
この1年を通じてこの方たちとの仲もさらに進んできたと思う。
年末になっての区長選びは難儀だったけど、自分もみんなと同じ船に
乗っているんだって思いから、新入りは新入りとして、自分の意見を出していった。
こんなふうにしてこの地域の人たちと仲良くなっていくのだと思う。

地元でのやり取りということでは、同じように新しく移り住んできた
若手ファミリーたちとの出会いもあった。世代も同じで、子供同士が保育園で
一緒ということもあり、一緒に花見やキャンプをしたり酒を飲んだりしてきた。
風にとっての幼馴染達。このままずっと一緒に大きくなっていく。
みんなすくすくと幸せに育って、互いに生涯の大事な友になっていってほしい。

松本や安曇野全般にまでエリアを広げれば、小林ゆりねえに声をかけてもらい、
ロハスイベントを一緒にやらせてもらったり、安曇野にコーポラティブハウスを
実現しようとしている『安住の会』の方たちと知り合いになれたり、
新たな人の繋がりの種を頂いた。

とにかく、僕はこの地域が好きだ。



さて肝心の地球宿づくり。

増田ファミリーの幸せ、農の暮らしの充実、地域に根を下ろしていくこと、
上記に書いたこれらの要素はベースであり、不可欠なものだ。
その点は2年目の今年、このベースはさらに作られていったと思う。
その上で、肝心な土地探し。この1年もいろんな物件を見てきた。
たくさんの不動産屋さんにお願いして、付き合って頂いてきた。
また地元地域の人たちの紹介やマスコミに取り上げられたこともあって、
ユニークな情報が寄せられ始めている。もしかしたら、求めている物件のすぐ
近くまで辿り着いているのかもしれない。
さあ、あと少し。3月までの年度内に目途がつかないだろうか。
毎週末のように物件を見て回り、それでもなかなか該当場所がないので、
ちょっと疲れてきているところだ。出会いたい。その場所に。

宿のコンセプトは低価格の安宿にして、来る方も受け入れる方も敷居の低い
気軽なものにしたいと思う。旅人達にとっての心休まる旅宿にして、
人が出会い夢を語り合うことができる宿にしたい。
ある程度コンセプトも固まってきたなかで、悦子に送り出してもらい、
沖縄の安宿旅宿巡りに行ってきた。旅宿で感じたこと、また人と出会う旅自体の
楽しさ、沖縄一人旅は僕に地球宿づくりへの思いを高まらせてくれた。
1年に1度、いや2年に1度くらいかな、またこんな旅に出かけたいものだ。

『カントリーイン増田家』も盛況だった。妊娠出産で、控えるはずだったのに、
夏も秋もたくさんの人が来てくれたなあ。悦子に頑張ってもらっちゃった。
でも迎え入れるのは本当に楽しいよ。この実践は地球宿の前渉過程として、
大きい気がするなあ。

開業しての1、2年は会社を辞めずに働いて、週末だけの宿にするという方策も
考えてみた。安住の会などの出会いもあり、新しく出会った人たちとの
コラボレーションなども考える範疇になった。
悦子もやる気になってくれているが、悦子とだけでやるのも負担がかかりすぎ、
その意欲を萎えさせてしまう。その点もあるし、また宿づくりを一緒に
やってくれる人が一人でも増えるほうが、地球宿へと近づいていくというか、
その方が楽しく、また展がりのあるものになるように思う。
さあどんなものか。自分は一体何を望むか。どんなふうにやりたいか。
まだまだ描いていこう。柔軟に。


最後に会社の事。アサヒビールにも1年9ヶ月。上述のように宿を始めても、
しばらくは働こうと思う。と、思うぐらい、会社が楽しいのだ。
大変な時もあるし、あかんなあ〜と思うこともあるけど、
この会社に愛着が湧いてきているんだな。
みんないい人たちだし、自分も発揮できているし。
会社の仲間がBBQをしに来てくれたり、上司夫妻が飯を食べに来てくれて、
僕の歌に泣いてくれたり、転勤して離れていく人もいるけど、僕は信州に居る。
今度は彼らを迎え入れたいね。お米やリンゴを買ってくれるのも、
仕事を一生懸命やってないと買ってくれない。
今いるこの職場の人たちを本当に大切にして、心を込めてやっていきたい。
そうじゃない時の自分に気づくこともあるけど、やはり原点はそれだよね。



長いなあ、1年の振り返り、こんな感じかなあ。
今年もいろんなことがあった。出産、家族、米作り、怪我、旅、イベント、
その他たくさん。面白い一年だったね。僕の足の怪我はともかく、
家族全員が健康で笑って年を越せそうなのは、やはり何よりの幸せなことだと言えるよね。

さあ悦子や風ちゃんともこの1年を振り返ってみよう。
家族4人で場と時間を共有する時、それは他の家族に比べて物理的に少ないの
かもしれないけど、やはり本当に幸せを感じる瞬間だね。
それだけで生きられないのが僕だけど、やはり無くてなならないものだと思っています。


最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。
あなたの近況もお知らせ下さい。

よい年の瀬をお過ごし下さい。




長文を最後まで読んでいただきありがとうございました。
読んでの感想やご意見・アドバイスをいただければと思います。
メール boetu@d6.dion.ne.jp