増田望三郎@安曇野です。


「今年の冬は寒かった。」
地元の人がそう言うぐらい、今年の冬は寒かった。
でも冬のあとには必ず春が来る。
とりわけ嬉しいよ、今年の春は。

1月に入ってインフルエンザで家族中が寝込んでしまった。
悦子なんか2週間近く熱が下がんなくて気持ちも滅入っていたし、
1年半一緒に暮らしたウサギのウータンも突然死んでしまったりもした。
なんとなく家の中が淀んでしまった。
冬も楽しく過ごそう、とは思っていたんだけど、
春夏秋冬、一年の中で冬ってのは、そういうこともある時期なんかね。
だから、暖かくなってきて本当に嬉しいよ。


先々週末の啓蟄の頃は春到来って感じのいい天気で、
畑のあちこちで耕運機を動かしてる人たちを見かけた。
そして僕もその一人。2年目となる今年の米作りを開幕させたよ。
初っ端の作業は、田んぼに鶏糞を撒いてロータリーをかけること。
今年はパートナーが暁生から、新規就農を目指して移り住んできた誠君に代わり、
素人2人で作ることになった。
ちゃんとできるかな、大丈夫かな、でも頑張ってやりましょう。

今日は地元の世話好き、農業好きのおじさんが電話をくれて、
「農村で宿やるなら、山野草のことを知っておいたほうがいいでしょう。」
となずな摘みに誘ってくれた。
野草とか山菜とか詳しくなりたいなあと思っていたけど、
こうやって気にかけてくれてわざわざ教えてくれてありがたいことです。
なずな摘みは僕も悦子ももちろん風も初体験。いっぱい生えていて楽しい。
「夢中になるね。これは宿に来たゲストの人たちと一緒にやれるね。」
なんて言いながら、袋いっぱいに採って、今晩のおかずになりました。

そんな春の息吹を感じる安曇野です。


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1〜3月は面白い展開がありました。

僕や暁生・孝夫ら若手新住民から、地元でずっと暮らしてきた
『安曇野の達人』のような人たちまで約30数名の人たちが集まり、
東京武蔵野市に出かけ、『安曇野からこんにちわ』と題して、
りんごなどの特産品販売や安曇野の風景写真の展示、ミニコンサートなど、
安曇野を紹介する交流イベントを行ったのです。

僕はこの中で、安曇野の観光についてのアンケート調査を行いました。
この調査は地元松本大学のグリーンツーリズムが専門の住吉先生の
バックアップを受けてやらせてもらったのだけど、
都会の人たちが安曇野にどんなことを求めているかを知るのは、
宿をやる上で非常に興味あるテーマで、僕自身もどこかでそんな調査を
やろうと思っていたので、いいチャンスをつくってもらいました。

また時を同じくして、松本大学で『安曇野の滞在型観光について考える』
というシンポジウムが行われました。
安曇野も観光客の入り込みが頭打ちの状態の中で、
観光をテーマにして、宿泊業者、美術館など観光施設の担当者、行政、農家
など業種を越えて、これからの安曇野の観光について考える場がもたれました。
このシンポも、僕にとってドンピシャリのテーマ。
先のアンケート調査の結果も発表させてもらいました。


武蔵野での交流イベント、市場調査、松本大学での安曇野観光のシンポ、
これら一連の動きを通して、僕がこれから安曇野で宿をやっていく上で、
大いに相談・参考にさせてもらう人たちとの出会いを頂き、
また一緒になって安曇野の観光を考えていく仲間を得ることができたのです。

出会った人の言葉に、僕も共感し参画したいと思いました。

「種が蒔かれましたね。種さえあれば花が咲きます。
安曇野は大地、空気、水、光どれもがそろっています。
ひとつの花を各自が咲かせることも大事ですが、その花が集まって花園になれば
蝶や鳥 虫達が沢山やってきます。
安曇野という大きな花園を育ててみたいですね。」


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さてこの4月で、増田ファミリーも信州安曇野に移り住んで丸2年が経ちます。
冬も2回経験し、この地で暮らしていくことの「はじめの一歩」の段階が
終えようとしている今、2つのことを思っています。

1つめは、早く宿を始めたい、ということ。
今も『カントリーイン増田家』でゲストを受け入れていますが、
「片手間ではなく、とにかく自分の思う世界を存分にやってみたい。」
そう強く思い至っています。

2つめは、地元の方たちとの良き出会いです。
2年前にこの三郷小倉に来た時、友人は松村ファミリーと津村君だけでした。
20代初めの頃からの彼らとのつき合いの濃さもあり、彼らと協力し合って、
彼らの農場づくりと僕の宿づくりとが織り成しあって進んでいけばいい、
当初はそう思っていました。(もちろん、そのことは今でも思っていることですが。)

しかし、この2年で、織り成しあって一緒にやっていきたい人たちが、
何人も何人も思い浮かぶようになってきたのです。
新規就農の若手ファミリー、就農を目指す若者、古くからの農家さん、
三郷小倉以外にも、僕の夢に共感し、場所を紹介してくれた隣村の若手農家。
同じく響いてくれた農家のおばちゃん。
農家以外にも、先輩宿のオーナーや設計士さん、レンタサイクルの経営者、
とにかく魅力的な人に、一人また一人と出会えている。
とってもありがたいことです。

この人たちと一緒に何かやってみたい。
一緒にこの安曇野の地で幸せに暮らしていきたい。
そんなふうに、この地域で出会った人々が僕の中に入ってきているのです。
この人たちとどんなふうに、自分の夢や思いを存分にやっていけるか。
拠点となる場として、宿を早く始めたい。
そんな思いが春の訪れと共に高まっているのです。

多少じれてきました。
今年いっぱいを締めにして、出会えた物件で一番いいと思えるところに決めて、
やり始めたいと考えています。


追伸、子どもの様子
風、元気過ぎ、喋りっ放し。黙っていると口がムズムズするんだとか。
言うこと聞かずに、僕も悦子もキレること多し。
風と共に、僕らも親として育っていきましょう。

光、元気、最近ようやくハイハイができるようになってきた。
寝返りはいまだ打てず。まゆげがくっきり。




長文を最後まで読んでいただきありがとうございました。
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