安曇野地球宿通信第7号です。
今年になって初めての通信です。遅ればせながら、今年もよろしくお願いします。

大晦日のドカ雪以来、寒い日々が続いていました。
氷点下になる寒い朝が続き、北側にある部屋の窓は白く凍りつき開かなくなり、
窓辺に置いた花瓶の水は氷が張ってしまう。夜寝る時に吐く息が白くて笑う。
通勤は相変わらず自転車で通っていて、駅までの道のりがとても寒い。
手袋を2枚重ね、耳あてとマフラーをして完全防備で坂を下っていきます。
駅に着いて待合室のストーブに手をかざすとほっとします。

生活時間帯も早寝早起きの冬時間(?)に切り替わりました。
朝、雪かきがあるかもしれないからです。「かもしれない」というのは、
前夜は降っていなくても、寝ている間に降り積ることもあって、
朝起きてみないと分からないからです。
だから毎日5時半頃に起きて、まず外に出てみて今日は雪かきかな?と確認する
ことが一日の始まりになりました。
我が家は道路から奥まったところにあり、数軒のお隣さんと道路までの道を
雪かきをします。最初の頃は、僕が一番若いのでちゃんと朝起きてやらなきゃ、
なんてプレッシャーを感じてましたが、冬の一日の始まりをお隣さん同士で
声かけながら一緒にやることも楽しくてやっています。


こんな冬は生まれて初めてです。
悦子と一緒に、「寒いね、寒いね。」と毎日呪文のように繰り返しています。
それでも、この地でなんとかやっていけそうだなと手応えを感じています。
寒く冷たい冬は辛いけど、安曇野の冬はこういう冬なんだなって思えばいい。
時折静かに降り積もる白い雪も優しげでいい。
なにより、これだけ寒いと春の訪れが本当に楽しみになります。
「春よ来い、は〜やく来い。」そんな歌を実感を持って口ずさんでしまいます。

二十四節気という暦上の節目がありますが、立春、雨水と過ぎました。
最近では晴れの日の日差しが柔らかかったり、鳥が庭先で鳴いたり、
雪ではなく雨が降り始めたり(今週末はまた雪でしたが)しています。
冬の寒さは峠を越して、確実に春が近づいているようです。
初めての寒い冬を越して迎える初めての春はどんなものなのでしょうか。
今から楽しみにしています。


さて家族の近況を少し。

悦子の妊娠は8ヶ月目に入ります。
今は体重調整しなきゃ、と言って散歩しているようです。
雪道なので滑って転ばないようにしないと。
5月が予定日なのですが、悦子の希望で今回は病院ではなく、
自然分娩に近い分娩方法の近くの助産院で産む予定です。
どうやらそれは旦那の協力も必要なようで、お願いねと言われてビビっとります。
風も「こうちゃんうまれたら、ふうちゃんがおてつだいするからね。」
「ふうちゃん、おかあさんとねなくてもだいじょうぶだからね。」
と今でもお母ちゃんのおっぱいを触りたがるくせに、一人前のことを言います。
僕も悦子があまり動けない産後1ヶ月の生活は育児休暇を取るなどして、
悦子のフォローや風の保育園の送り迎えなどしないとなと考えています。

望三郎は今日で36歳になりました。
特別な感慨はありませんが、もう後何年かで四十路です。
「お〜、もう人生の折り返し地点が近づくなあ。まだやりたいこと存分にやっとらんなあ。」
という感じです。
年配の人とやりとりすることが多いので、「まだ若いんだからあせるな。」
と言われますが、これほど、「そうだよな。」と実感できない言葉はありません。
安曇野1年目は、何よりもまずこの地でしっかりと生計を立て、
土地に馴染んで地域の人たちに受け入れてもらう。
また寒い冬を越してこの地で暮らしていく手応えを得るということを第一義にしていました。
もちろんこのことは今後もずっと続くことで、大切なことです。
が、
「I have a dream.(私には夢がある。)」
今年は夢に向けての具体的な足がかりをつけていきたいと思っています。
その第一歩は宿の舞台となる場所探しです。

先週末に松本商工会議所に出向き、創業支援担当者と話をしました。
地球宿プロジェクトについて、より客観的な視点を持って練っていきたく、
これまで親父さんを始め、何人かの専門家に計画案を見てもらい、
アドバイスを受けていました。その担当者は三郷村在住の方で、
地元のこともよく分かっている方です。
その方から「あの辺りの農村地域を舞台にして宿をやると言うことですが、
土地を見つけるのが難しいでしょうねえ。」と言われました。
宿施設を建てるためには、まず宅地が少ないということ、そして農業振興地域
のため、農地の転用も難しいとのことです。

どんなにいい絵を描こうと思ったって、キャンバスが無ければ描けません。
今の僕は、夢を描ける場所に出会いたい。
でも場所選びほど、あせってダメなものはないでしょう。
また何よりもご縁なんだと思います。
いつまで経ってもいい物件に巡り合わない可能性だってあります。
それでも、きっとそういう場所がどこかにある、ということを信じて、
ご縁を呼び込むためにできることをやっていこうと思います。
今年1年を目安にして、いい場所に出会えたらと思っています。

それでは。




長文を最後まで読んでいただきありがとうございました。
読んでの感想やご意見・アドバイスをいただければと思います。
メール boetu@d6.dion.ne.jp