増田望三郎@安曇野地球宿です。
こんにちは。
安曇野もお盆を過ぎても暑い夏が続いています。
みなさん、お変わりなく元気でしょうか?
おかげ様でたくさんのゲストが訪れてくれたこの夏の地球宿です。
子供連れのファミリーも、ジジババ含めた三世代の一族も、
若いカップルも中学生や高校生も、いろんな世代がやってきて、
この地球宿で共に過ごしてくれました。
夏は楽しいことがいっぱい。
ブルーベリーを摘み、ミニトマトやトウモロコシの野菜を収穫し、
ジャガイモを宝探しのように掘り、夜は地元の花火大会に出かけました。
極めつけは川遊びです。
近くにある烏川は安曇野の象徴でもある水のきれいさを実感できる渓谷です。
子どもたちは最初、水のあまりの冷たさに川に入るのをためらいます。
そこは地球宿望さんがザバーンと飛び込んで泳いで見せます。
子供たちも、なるほどそうやって遊ぶのか、と徐々に水に浸かり始め、
思い切りはじけて行きます。
この川遊び、大人コースがあります。それは7mの堰堤からの飛び込みです。
高さを前に最初はたじろぎますが、エイヤッ!とばかりに飛び込めば、
パカッと自分の中の殻がはじけます。
今年は飛び込まなかった人たち、来年待ってますね。
ちなみに僕は今年20回ほど飛び込みました。
川の飛び込み動画
↓↓↓
http://www.youtube.com/watch?v=j3t-orpWcjs
夏のゲストは3泊、4泊と連泊の方も多く、洗濯をしたり、昼食を自炊したり、
宿での勝手も分かってきて、ゲストとして泊まるというよりは、
地球宿ファミリーになって共に暮らすといった感じです。
初めて来たのにいきなり5泊してくれた東京のファミリーのお父さんが、
「この地球宿は失くしちゃいけない。」
と僕に真剣な眼差しで言ってくれました。
今年の夏も良き出会いと共感をたくさん頂きました。
宿に来てくれたゲストのみなさん、ありがとうございます。
またいつでも帰ってきてくださいね。
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この夏、安曇野の仲間たちで福島の親子たちの保養プログラムを企画しました。
6組18人(内、子供11人)の人たちが参加してくれました。
初日、夜の散歩に出かけるママが思わず、
「あ〜思い切り深呼吸できる。」と呟いたり、
「洗濯をしてお日様に干してから帰りたい。」と言うのです。
(福島では外に干していない。)
日常の暮らしがいかに制限されているのかが伝わってきて、
痛ましい気持ちになりました。
4泊5日の滞在中、子どもたちはこれでもかというほど遊びました。
野菜をいっぱい食べ、テントに泊まり、ドラム缶の風呂に入り、
魚や虫を獲り、川遊びをする。
親たちが、子どもたちが逞しくなった、と嬉しそうに言ってました。
今回のプログラム、行政や団体などの組織の後ろ盾もありません。
誰からの命令でもなく、それぞれの自発的な思いで、
企画も資金集めも募集も全て人の結びつきで進んでいきました。
話し合いを重ねて思いを強くし、またその様子を聞きつけた人が、
自分にも何かやれることは無いか?と寄り添ってくれました。
安曇野の人たちは、どうしてこんなにも思いを寄せてくれるのか。
何がその紐帯となったのか。
何かとても大切なものがそこにはあるような気がして、
そしてそれを確かに自分は感じ取っていて、
清々しい思いでこのプログラムを終えました。
福島の参加者の感想をいくつか紹介します。
♪子供
一番楽しかったことは何?という質問に対し、
・くるみわりが楽しかった。
・川で魚が獲れた。
・ジャガイモ掘りが楽しかった。
・全部楽しかった。
・ヤギの乳搾り。
・川遊び。
・川の石ひろい。
♪大人
・いろんな人が気にかけてくれていることが伝わってきて、
自分たち(福島のこと)が忘れられてないという安心感があった。嬉しい。
・夜に地元の方たちが話しをしに来てくれた。みんな本当に聞き上手。
「よくやってるよ〜。」と言ってもらって感動した。
みんなキリスト教の人たち?って思うぐらい慈愛に満ちていた。
・「苦しいことがあったなら、全部かついでここにきなよ。
まちの人みんなで迎えるだ。」の安曇野賛歌の歌詞の通り。
移住したくなる理由が分かってきた。
・保養プログラムはいつまでやってもらえるのか不安。
・やってもらうだけでなく、何を返せるのか?
結集してくれているわけだから、自分たちは何をやっていけるのかを
考えなければならない。安曇野が同じようなことになったら、
福島の自分たちはこんな支援ができるんだろうか?
・原発のことばかり考えると暗くなる。でもここで楽しい体験をいっぱいして、
優しくされた分、自分たちも優しくなれる。
自分の心に光がさしたかなって思う。これが子どもたちにつながっていく。
もうすぐ9月。地球宿も今は少しゆっくりとしています。
今は沖縄からのロングステイのママと子どもたちを受け入れて、
新しい出会いを今日も生み出している地球宿です。
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宿の繁忙期はなかなか畑に出れなかったのですが、
それでも合間を縫って蕎麦を播いたり、冬野菜の種を播きました。
早くも芽が出て成長しています。
夏前に定植した作物の収穫時期がこれからやってきます。
9月下旬からは稲刈りが始まり、エゴマ、蕎麦、大豆と収穫が続きます。
宿泊ゲストの農業体験、地元の仲間の日帰り援農、ウーフ受入など、
一緒に農作業をして秋の稔りを味わいませんか?
秋晴れの安曇野も気持ちいいですよ。
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家族のことで一つお知らせがあります。
我が家の長女風ちゃん(10歳、小学校5年生)が、
9月より山梨県南アルプス市にある小学校に転校することになりました。
学校の敷地内にある寮に入り、新しく学校生活を始めます。
経緯の詳細はこちらを
↓↓↓
ブログ『風の選択』
ついにお前も人生の舵取りを始めたか。
10歳にして、自ら新しい世界へ飛び込んでいこうとする風を、
最も近いところから応援していきたいと思います。
長文を最後まで読んでいただきありがとうございました。
読んでの感想やご意見・アドバイスをいただければと思います。
みなさんの近況もお知らせくださいね。
メール boetu@d6.dion.ne.jp