【地球宿からのお知らせ 地球宿も休業します】

安曇野地球宿は新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐために4/8~より休業しております。再開は現在未定です。状況に応じて再開日を決めて、お知らせいたします。

宿泊をご希望されている方には大変申し訳ありません。
以下の文章をお読み頂き、ご理解を頂ければありがたいです。

2020/04/08 宿主 増田望三郎

【地球宿からのお知らせ 地球宿も休業します】

地球宿の望です。こんばんは。
コロナウイルスの影響を受けて、地球宿もしばらくの間、宿泊を休業することにしました。再開日程は今のところ決められません。既に予約をして頂いている方たちには、僕の方から連絡を差し上げ、逆キャンセルのお願いをしていきます。

コロナウイルスへの向き合い方、社会状況に対して、僕の過去の発信を振り返ってみると、「ゲストハウスを子どもたちの居場所にしよう!」とか、「ライフスタイルステイの提案」とか、今のこの社会状況の中で、何とかして必要な場を創ろうとしたり、これを機に生き方・暮らし方を見つめ直そう、と言ってきました。

そして、そのいずれもが、そして僕の宿の成り立ちであり、願いそのものである「人を受け入れる」ということを大前提にして創ってきました。

しかし、このコロナはそれをさせてくれない。不要不急の外出はしない。そして不要不急の外出を促すような働きかけをしない。「今は来ないでください。」という「人を受け入れる」とは真逆のベクトルになってしまった。

これは僕らのようなスタイルの宿には残酷であり、致命的でもあります。経済的・経営的な面だけでなく、「人を受け入れる」ことを生きがいにし、そのことに喜びや幸せを得てやってきたのだから。

これがどれだけ続くのか分からないけど、それでも、今は「来ないでください。」ということをやらなければならない時。

当初は自粛一辺倒になってしまうこと、それも政府が言うから、ということに反発が無いわけではありませんでした。しかし、自分がうつされてしまうということだけでなく、うつしてしまう自分かもしれない、ということに対しての自覚がようやくできました。

僕が宿で人を受け入れることで、その人を加害者にさせてしまうかもしれない。ミスチルの「タガタメ」にある、「被害者にも加害者にもさせない」というフレーズとメロディーが頭に浮かぶ。ホントは被害者も加害者も居ないのだと思うのだけれど。

子どもや若い世代は感染しても症状が出ないという。良かれと思ってあれこれやって、結果として自分を媒介にして、人を死に至らしめる可能性が0%でないこと。これを恐怖や不安をリリースして、冷静に「事実そういうことが起こりうるかもしれない。」と認識すること。
やれることをやり、やらないことはやらない。

休業判断の最終の決め手は、首相の緊急事態宣言ではありません。数日前に地元の医者の友人と話した際に、「今、松本や安曇野の医療関係者は戦々恐々として仕事をしている。クラスターが起これば、すぐに医療崩壊が起きてしまう。」という言葉でした。

本当に助けが必要な人が助けられるように、トリアージで人の症状に優先順位をつけなくても済むように、今、我々一人一人が、我慢しよう、堪えようとしている。

そのことを僕もやりたい、と思えました。医療関係者へのリスペクトと共に。

発表が今日になったのは、今日がスタッフミーティングの夜だったので。たった1週間前の新年度のスタッフ集合の夜に、こんな状況でも心を通い合わせてやっていこうと話し合ったメンバーたちとこのことを話そうと思ったから。先ほどそのミーティングが終わってからの今、この発信です。

宿のゲストのこと、来てくれたスタッフの生活のこと、家族のこと、家族の生活のこと、地元の仲間やご近所さんのこと。そんな僕の手に届く範囲のところから、小学校や中学校に通う子供たち、この安曇野で暮らす人たち、経済活動を営む人たち、そして視野を広げて、東京、大阪、この日本、そして世界のあちらこちら。一つですね。

気づきと覚悟で休業を決めることができました。
なので、今は少し清々しい。命があれば、何とかなる。何でもできる。

スタッフのキクちゃんが最後にこう言いました。
「始めたばかりのインスタ。ゲストは来ないけど、日々の様子を発信し続けてもいいかな?」

ゲストやいろんな人が居て賑わうのも地球宿。目の前に人が居れば、「共に生きていこう」という地球宿マインドを感じやすいかもしれない。

でも、目の前に人が居なくても、そのマインド・心底に願うことをやっていける。そんな世界もあるんじゃないかな。この状況下で、どれだけ「共に生きていける」のか。

自分の生き方に、また一つ芯を入れることができる。それを2人のスタッフとやっていこうと思う。

地球宿を訪れてくれるみなさんとの再会を楽しみに。

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